鼻柱切開人中短縮とは?
傷跡を目立たせずに仕上げる人中短縮術
(2025年11月更新)
人中短縮は、顔全体のバランスを整える人気の美容施術です。
しかし、術後の傷跡が目立つのではと心配される方も多くいらっしゃいます。
本コラムでは、オータスクリニックが行っている「鼻柱切開人中短縮」について、
一般的な人中短縮との違いや、傷跡をできるだけ目立たせないためのデザイン・縫合の工夫を医師が詳しく解説します。
Index
一般的な人中短縮とは
一般的な人中短縮の方法と課題
人中短縮は鼻下に一直線の創部で切開する施術が一般的に行われています。
人中は顔の中心に位置していますが、故に鼻下一直線の創部が連続して存在すると人中短縮の創部が目立ってしまう場合があります。
オータスクリニックの人中短縮デザイン
オータスクリニックでは人中短縮の創部の一部を鼻孔の中に隠すことで、鼻下に連続した傷跡を残さない「不連続な創部デザイン」を採用。
これにより、創部が目立つリスクを抑え正面から見ても自然で目立ちにくい仕上がりを目指します。
ただし、この施術法は人中短縮の創部を目立たなくさせるという利点と引き換えに鼻孔底隆起がなくなるというトレードオフがございます。
そこで、鼻孔底隆起がなくなることに抵抗があるという方のために行っているのが「鼻柱切開人中短縮」となります。
鼻孔底隆起(びこうていりゅうき)とは
「鼻孔底隆起」の個人差と形の種類一例
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まず鼻孔底隆起というのは鼻柱と小鼻との間に存在する組織のことです。
この鼻孔底隆起の形状には個人差が強く、元々ほとんどない方もいらっしゃいますし、鼻柱側もしくは小鼻側に一部存在する方、鼻柱と小鼻との間にしっかりと存在する方など様々なパターンがございます。
形状によって鼻下の印象が変わるため、人中短縮のデザインではこの構造を考慮することが大切です。
鼻孔底隆起の温存と創部リスク
切開線の位置と傷跡リスク
人中短縮後に鼻孔底隆起を温存させるためには隆起より下に切開線を残す必要がございます。
ということは鼻下に連続した創部が露出することとなり、 “場合によっては”この創部が目立つことがあります。
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体質による治り方の違い
“場合によっては”と書いている理由は、丁寧な縫合と患者様の体質によってはほとんど目立たずに創部がまるで消えたように綺麗に治癒する方も実際いらっしゃるからです。
それは、裏を返せばどんなに縫合を丁寧に行っても口輪筋の処理を行おうとも目立ってしまう体質の方はいらっしゃるということになります。
体質が事前にわかっていればよいですが多くの場合はそうではありません。
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目元などの真皮の薄い皮膚の創部と違って人中短縮の真皮は厚みがありますので全切開や目頭切開など一般的に人中短縮より以前に受けて頂く可能性が高い施術において仮に創部が綺麗に治っている方であっても人中短縮の創部は目立ってしまうというリスクがございます。
そのため人中短縮の創部のデザインにこだわる必要がございます。
人中短縮の創部を目立たなくさせるポイントは「不連続な創部とするデザイン」だと考えております。
鼻柱切開人中短縮の特徴とメリット
鼻柱の途中で切開するデザイン
鼻柱切開人中短縮の創部は鼻柱の基部ではなく少し上で切開を行います。
鼻施術の際でよく行われるいわゆるオープン法での切開線に近いところで切開しております。
この部位で切開することによって鼻柱基部には創部が存在しないために正面から見たときに創部が鼻柱で途切れることになるため「不連続な創部」とすることが可能となります。
これにより、鼻孔底隆起を残しつつ、傷跡を目立ちにくくすることが可能です。

傷跡が太くなりにくい理由
鼻柱切開人中短縮には他にもメリットがございます。
通常の鼻柱基部切開(鼻下切開)人中短縮では創部が人中と同一平面上に存在するため術後に戻ろうとする力の影響を受けやすいです。
口輪筋のつり上げと皮膚の広範囲な剥離によってこれを抑えますが患者様の体質によっては引っ張られて創部が太くなってしまう可能性がわずかにございます。
鼻柱切開人中短縮の場合の創部は鼻柱の途中に存在しています。
元々鼻下にあった皮膚が鼻柱下部に移動することとなるために元の鼻唇角で皮膚がカーブするように固定を複数箇所の皮下で行いますので、戻ろうとする力のほとんどは皮下の固定箇所に生じることになります。
皮下に力がかかったとしても皮膚にかかる力へは影響は少ないですし、鼻唇角の固定箇所から鼻柱の傷まで距離があるため、鼻柱の途中に存在する鼻柱切開人中短縮の創部にはほとんど力がかからないことになります。
創部に力がかかりにくいということは、皮膚への負担が軽減されて創部が細い状態を維持しやすいということにつながります。

鼻唇角の調整が可能
鼻唇角が尖っていたり鋭角すぎたりする方の場合は一般的に軟骨を用いた猫手術を行っておりますが鼻柱切開人中短縮でも鼻唇角を調整することが可能です。
元々鼻下に存在している皮膚を鼻柱に移動することになりますので皮下組織の切除量や中処理の場所や数、縫合の程度によって鼻唇角の形やボリュームを調整しております。
猫手術に似た効果を軟骨を使用することなく出すことができる利点がございます。


鼻孔内切開との組み合わせでさらに目立ちにくく
創部の露出リスクを最大限に抑えた「MIX型」
ここまで鼻柱切開人中短縮について説明してまいりました。
前述の通り、鼻孔底隆起を温存させた人中短縮をご希望の方に行っておりますが、とにかく創部の露出を抑えることを第一に考えたいという方には「鼻孔内切開人中短縮」と「鼻柱切開人中短縮」とを組み合わせることも可能です。
小鼻縮小と同程度のリスクで自然な仕上がり
鼻孔内切開人中短縮と鼻柱切開人中短縮とを組み合わせることで正面から見たときに露出する創部は小鼻脇のみとなりますので創部のリスクは小鼻縮小を行った方と同程度まで抑えることができます。
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まとめ
鼻柱切開人中短縮で自然な仕上がりを
- ⚫︎ 傷跡をできる限り目立たせたくない方へ
- ⚫︎ 鼻孔底隆起を残したい方にも適したデザイン
- ⚫︎ オータスクリニックならではの繊細な縫合と固定法
鼻柱切開人中短縮は、鼻孔底隆起を温存しながらも、傷跡をできるだけ目立たせないように設計された手法です。
オータスクリニックでは、解剖学に基づいた繊細なデザインと縫合で、自然な仕上がりを追求しています。



