口角挙上と外側人中短縮の違いとは?
自然で優しい口元をつくる考え方
鏡を見たとき、口角の下がりや上唇の形が気になったことはありませんか?
「もっと優しげな表情になりたい」「真顔でいると不機嫌そうに見られる」
そんなお悩みから、最近は口角挙上や外側人中短縮を検討される方が増えています。
どちらも口元の印象を整える施術ですが、目的やデザインの考え方には違いがあります。
このコラムでは、初めての方にも分かりやすく、それぞれの特徴や仕上がりのイメージ、当院で大切にしているポイントについてご紹介いたします。
自然で上品な笑顔に近づくための一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
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Index
当院の口角挙上・外側人中短縮
口角挙上とは?

口の端(口角)の位置を少し上に引き上げることで、「優しい」「明るい」印象に整える施術です。
当院の口角挙上は、全層法という皮膚から粘膜までをしっかり切除する方法で行っています。
この方法は、創部が横方向に位置するため傷が目立ちにくく、さらにデザインの自由度が高い点が特徴です。
口角は、お一人おひとりのご希望に合わせて任意の位置をご選択いただけます。
外側人中短縮とは?
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新しい口角の位置から上唇中央に向けて切開を加えることで、特に上唇外側部の露出を増やして見え方を自然に改善する施術です。
また、外側人中短縮は口角挙上とは異なり前面に創部があるため見えます。この点は内側人中短縮と同様となります。
単独で行うと不自然になりやすいため、当院では口角挙上と組み合わせることで、より美しい口元ラインを実現しています。
なぜ口角挙上と外側人中短縮を組み合わせるのか
見た目と仕上がりの両立
創部を自然な仕上がりにするためには、断端を鋭角にする必要がございます。
そうしないと、「ドッグイアー」といって断端の皮膚が膨れてしこりのように見えてしまうからです。
外側人中短縮だけを行うと、口角の位置は変わらないためにトリミングされる幅のピークが口角よりやや内側に来てしまうことで、口角がより落ちて感じるのと上唇外側部のカーブが上に凸となりやや不自然です。
もし外側人中短縮のみで上唇外側部の露出もかせごうとした場合には、外側人中短縮の創部をマリオネットラインまで伸ばすことになってしまい傷が目立ちやすくなるリスクもあります。
そのため、当院では両者を併用することで、「自然に外側唇を引き上げる」「創部を上唇の中に収める」という見た目と仕上がりの両立を大切にしています。
以下にいくつかのパターン例をご紹介します。
デザインパターンの一例
患者様の数だけある多彩なデザイン
お顔立ちや希望される印象に合わせて、口角挙上・外側人中短縮のデザインを細かく調整します。
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⚫︎自然な笑顔ラインをつくりたい方

口角挙上のみを行い、笑顔に合わせたラインをデザインします。角度や長さもお好みで調整可能です。
例えば、口の横幅を大きくする(広げる)ことを求められる方は角度を寝かせて描きます。中顔面短縮効果が欲しい方は角度を立てます。 -
⚫︎口角を上げつつ外側のボリュームもやや増やしたい方

口角挙上の角度は比較的立てながら外側人中短縮を口角と上唇の山の中間まで行い、上唇外側を軽くふっくらと見せます。
上唇外側部のカーブが下に凸となった印象になります。 -
⚫︎上唇のボリュームをしっかり出したい方

口角をしっかり立てながらも、外側人中短縮を上唇の山までつなげることで、
口角のあがった感じが和らぎ元より上唇のボリュームがあったような印象となります。
上唇外側部はフラットに近づき、中顔面短縮効果が最大化します。 -
⚫︎口角も外側人中短縮もとにかく自然さを重視したい方

口角の角度をやや緩め、外側人中短縮も短めに設定。
口角の位置が低めであるので外側人中短縮の創部を長くしなくてもそれほど口角があがって見えません。
自然な変化がお好みの方におすすめです。
上記などが一例となります。
実際は患者様の数だけデザインがございますので、あくまでわかりやすく表現したものとなることをあらかじめご了承ください。
左右差を整えるデザイン調整
こんな悩みを持つ方にもおすすめ
口角や上唇の左右差が気になる方には、新しい口角の位置・切開線の長さを微調整することでバランスを整えます。
例えば、上唇と下唇との接線が右に下っているとします。そして上唇の山と口角との距離が左の方が短いとします。
この場合は右の口角の角度をたてて、左はゆるやかに口角の角度を描き、あとは外側人中短縮を上唇中央部に滑らかにつなぐことで調整しております。
上唇と下唇のライン、笑顔時の傾きなどを確認しながら、「左右の調和がとれた自然な仕上がり」を目指します。
施術に伴うリスクと注意点

より理想的な結果につながるために
口角挙上ではマリオネットラインの剥離を行い、目立たないように努めることは行いますが完全に消すことはできません。
マリオネットラインは通常口角から伸びてきます。口角挙上はその口角の位置を変化させる施術となります。
下顔面のたるみが強くマリオネットラインが目立つ方の場合は、移動先の新しい口角より内側(旧口角)からマリオネットラインが伸びることになります。
これがやや人工的な印象を与える可能性がございます。
またこのようにたるみがある場合に外側人中短縮を行ったとしても、余剰皮膚が覆い被さってくるので上唇外側部の露出があまり増えずに効果が不十分になることがございます。
その場合は、切開リフトなどの余剰皮膚を軽減させる施術を行ってから口角挙上や外側人中短縮を行うことで、より理想的な結果につながるためおすすめをしております。
組み合わせ施術のご提案
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デザイン性の高い施術だからこそ、丁寧なカウンセリングを
口角挙上や外側人中短縮は、デザインの自由度が高い反面、わずかな角度や長さの違いで印象が大きく変わります。
当院では、カウンセリング時に患者様からのご希望を伺ったうえでシュミレーションを行い、バランスを見ながら自然な仕上がりを大切にしています。
さらに、お顔全体のバランスや中顔面の短縮効果などを重視する場合には、人中短縮(内側人中短縮)などの施術とも相性の良い施術となります。
組み合わせることで、より柔軟なデザイン調整や自然で若々しい印象をつくることも可能です。
気になる方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。
お顔との調和を見ながら、理想に近づく最適な方法をご提案いたします。



