額縮小・額挙上とは？
額は生え際と眉との間の部分を指します。
したがって額縮小とは生え際を眉側に下ろしてくるか、眉をあげていくか、もしくはその両方かということになります。
理想的な額の長さは、生え際～眉頭＝眉頭～鼻柱＝鼻柱〜顎下と揃ってくるとバランスよく見えます。
額が長く見える場合は額縮小が適応になってきます。
生え際での切開はヘアラインの形にそってギザギザに切開を行い、ヘアラインの自然な形を残します。
額では前頭筋上で剥離を眉まですすめて皮膚の可動性を確保します。
頭頂部は帽状腱膜下で剥離を行い、同じく皮膚の可動性を確保しています。
額の皮膚と頭皮がともに動くことで額をしっかり縮小させる効果が期待できます。
額縮小・額挙上でよくある質問
①後戻りはしませんか？
生え際より上の頭皮は眉側に引き下げた後に骨膜に固定しています。
頭皮は硬いためほとんど後戻りはないと考えています。
額側の皮膚は挙上した後に後戻りが見られます。
拘縮が軽快して皮膚に柔軟性が回復してくると額の皮膚がのびて眉が下がってきます。
下降したヘアラインは後戻りがほとんどなくそのままとなりますが、挙上された眉は後戻りがあるということになります。
しかしすべて戻るわけでなく、挙上した分の半分ほどが戻るイメージとなりますのでやや強めに引き上げることで最終的な効果を残します。
仮に生え際を1cm下降させて、眉を1cm挙上させた場合は2cmの額縮小効果となりますが術後半年で眉が5mmの挙上まで戻ってきますので最終的に1.5cmの額縮小効果となります。
②創部はきれいになりますか？
生え際の切開線より下の額の皮膚と上の頭皮とをしっかり剥離することで可動性を確保して創部にかかる戻ろうとする力を抑えています。
この処理を行わないと抜糸のときは細い創部でも数ヶ月経過すると太く盛り上がった醜状瘢痕となってしまうため、剥離はしっかり行います。
また生え際の形を自然にするためにギザギザに切開しています。
こうすることで皮膚に戻ろうとする力が一方向でなく分散することになりますのでよりきれいな創部に仕上がりやすくなります。
術後アフターケアとしましてリザベンとケロコートを皆様にお渡ししています。
③額縮小と額挙上との違いはなんですか？
生え際で切開して頭皮側を帽状腱膜下で剥離した後に頭皮を眉側に引き下げます。
この処理は額縮小・額挙上ともに共通です。
額縮小の場合はこの後、縫合して終わりとなりますが額挙上の場合はさらに眉を上げるための処理を行います。
眉下切開ではできなかった内側の二重幅を広げたい方や鼻根部のたるみや横皺が気になるといった方には眉を上げたほうがメリットが大きいので額挙上の方が適応になります。
目と眉はそれほど離したくはないが額縮小効果はほしいという方には額縮小が適応になります。
創部やダウンタイムに違いはありません。
生え際の眉側への下降効果は額縮小＝額挙上となり、眉の上昇移動効果は額挙上＞額縮小となりますため、結果として額縮小効果は額挙上＞額縮小となります。
④額が縮小されること以外に効果はありますか？
額縮小・額挙上ともに額が縮小されてお顔のバランスが整います。
眉の角度や目との距離や二重幅も調整致します。
目のたるみや腫れぼったさが気になる方は額挙上で改善効果がみられますが、この方達は術前に眉をあげて額に常にしわがよってしまっているケースが多々ございます。
その場合は額の皮膚の老化を促進させてしまうだけでなく、眉上に余った皮膚がよってしまい、おでこがごつごつして見えてしまう原因となってしまいます。
ボトックスを行うことで眉は落ちるので額に丸みが戻ってはきますが目が重くなってしまいます。
額挙上を行うと眉をあげて額にしわよせを起こすことなく、常に眉が上がった状態を作ることができますので額は丸いままで目元をすっきりさせることができます。
⑤植毛やアートメイクは可能ですか？
額縮小・額挙上で額の長さのバランスを整えた後は創部周りに植毛やアートメイクをしてあげると創部を隠すことができます。
創部自体はヘアラインの形にそっているので目立ちませんが、創部はメラニン色素を作れませんので白くなります。
日焼けをされる方は相対的に白さが目立つケースがございますのでその場合は植毛やアートメイクのよい適応となります。
また数年後などにAGAが進行して創部とヘアラインが離れてしまった場合は植毛やアートメイクのよい適応となります。
AGAで生え際が後退してしまったときにもう一度額縮小・額挙上を行って前回の創部ごと縮小することも可能でございます。
